元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(54)が27日、カンテレの情報番組「ドっとコネクト」(土曜午前11時20分~・第1部、正午~・第2部)に出演。フェイスブックやインスタグラムを運用するMeta(メタ)社の詐欺広告問題を切り捨てた。

著名人の画像を無断利用した偽の広告などによる「SNS型投資詐欺」は全国で相次いでおり、橋下氏も「皆さんこんにちは、橋下徹です。『桁違いのお金持ちになるには株式の所有は避けて通れない』」などの文言が記された画像入りの偽広告被害に遭った。

橋下氏は一切関与していないが、「投資が重要だとはいろんな番組で言ってる」と、いかにも橋下氏なら“言いそうな”内容になっていると納得。その上で「詐欺広告を出しているのは完全に詐欺罪。犯罪なんですけれども、問題なのはその詐欺罪を働いてる人たちから、メタ社とかグーグルとかが広告料をもらってたら、詐欺ほう助罪になる」と指摘した。

メタ社は詐欺広告への対策について、200億ドル以上の投資をし「産業界、専門家や関連機関との連携による社会全体でのアプローチが必要だ」と訴える声明を発表したが、責任回避とも取られる内容に批判が殺到している。

橋下氏は「メタ社もグーグルも何兆円という過去最高益をたたき出している。高い給料ももらって、それでこんな広告料取って被害者が出てるって、これはメタ社は社会全体の責任じゃなくて、お前の責任だ!って言いたい」と声を荒らげ、怒りを爆発させた。

業界が成熟しておらず、過渡期にある場合は保護も必要だが、「ここまで技術が発展して、お金もばっかばっかもうけてるんだったら、社会全体のアプローチじゃなくて、個別にチェックして、それができないなら広告料を取るな」とメタ社の対応を痛烈批判していた。