「106億円を熔かした男」こと、大王製紙の社長と会長を務め、カジノに自社の資金をつぎ込んで実刑判決を受けた井川意高(もとたか)氏(59)が、30日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。「日本終了」の可能性に言及した。

井川氏は「古今東西 3000年の歴史を俯瞰すると いったん 衰退のサイクルに入った 国家 民族は 再興出来ない 栄華を誇った ローマ帝国でさえだ その主要因は 国民の堕落と 異民族による 内外からの侵食 日本は 終わったかも 知れない」と私見をつづった。

また続くポストでは「オレや オレの子どもたちは 別に構わない この先も 食うに困らないし なんなら 海外移住しても 悠々自適に 暮らせる だが 多くの日本国民は そうではないだろうに パンとサーカスを 与えられて満足し 緩慢なる 自滅に向かっている ことさえ 気づかない」と述べた。

これらの投稿に対し「日本人の多くは自分で考えることが出来なくなってしまったように思えます」「同意します」「正に同意!」「そうではないことを祈るしかないかなぁ」「終わらないように努めたいです」「まだ立ち直れると信じたいです」などとさまざまな声が寄せられている。

井川氏は大王製紙の創業家に生まれ、筑波大付属駒場中高から東大法学部に進み、大王製紙に入社。42歳で5代目社長に就任も会長時代の10~11年、カジノでの使用目的で子会社7社から総額106億8000万円を借り入れていた事実が発覚。会社法違反(特別背任)の容疑で逮捕され、12年に懲役4年の実刑判決により、16年12月まで服役した。

出所後に書いた著書「熔ける 大王製紙会長 井川意高の懺悔録」が累計15万部のベストセラーになり、現在は登録人数約23万人(25日現在)のユーチューバーとしても活動している。Xでは最近、自身がカジノにのめり込んだ「全盛期」の収支を再計算し、「約2兆円が負けた総額」と報告している。