テレビ東京の名物報道局員として知られる篠原裕明氏が1日までにX(旧ツイッター)を更新。「カスタマーハラスメント」について、昭和に活躍した演歌歌手、三波春夫さんの言葉を引き合いに私見を示した。
篠原氏は「カスハラ=カスタマーハラスメントが起こる根底に『お客様は神様です』の意識があったりする」と切り出し三波さんの言葉を引用。「でも、この言葉を使い出した三波春夫さんは、『歌う時に私はあたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです。』という文脈で使っています」と紹介した。
篠原氏は続けて「客だから何をしても良い、という言葉ではないのです」と、真意を説明。「令和の御代に改めて」とつづった。
篠原氏は、小学生のころに「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」に出演し、「ちびっこ篠原くん」として人気を集めた異色の経歴の持ち主。04年にテレ東に入局し、制作局でバラエティー番組制作に携わった後、報道局に異動。18年に官邸キャップとなり、ニュース配信サービス「テレ東BIZ」YouTubeチャンネルなどでの分かりやすい政治解説で人気者になった。4月から同局「WBS(ワールドビジネスサテライト)」(月~木曜午後10時、金曜午後11時)のデスクとなり、番組制作の指揮をとっている。
カスハラは近年、社会問題化し、JR東日本が先ごろ暴行や威圧的な言動には「対応しない」とする文書を公表したことでも話題となった。