14歳の天才ピアニスト、ジョージアのツォトネ・ゼジニゼ(14)が初来日して1日、東京・築地の浜離宮朝日ホールで550人を集めてコンサートを開いた。
日本人ファンで満員の中、シューベルト作曲「4つの即興曲D 899(作品90)」をはじめ、ラヴェル作曲「夜のガスパール」、ツォトネ自身が作曲した「2つの前奏曲」「チャイム」など全7曲を演奏。14歳とは思えないテクニックと独自の世界観で魅了した。
日本で初めてのリサイタルを成功させたツォトネは「今回、初めて日本に来ましたが、すごく気に入りました。今日の演奏会では、会場の音響が素晴らしかったですし、日本の観衆の方々が僕の音楽をすごく理解してくださったのを身をもって体験しました。信じられないくらい素晴らしいリサイタルを開くことができてうれしかったです」と笑顔を見せていた。
4日には群馬・高崎市の高崎芸術劇場音楽ホールで、コンサートを行う。
この日の会場には、ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使も駆けつけて「ツォトネ君は14歳という若いピアニストですが、若いからこその真の芸術性が彼のスタイルに表れているのではないかなと思います。彼には、国境の垣根を越えた国際的な音楽家としてこれからの活躍を期待しています。1年前に引退したジョージア出身の力士、栃ノ心は日本で大きな活躍をされましたが、彼には栃ノ心に代わるような大きなスターになってほしい」と話した。
ゼジニゼは2009年8月、ジョージア生まれ。ピアノ教師の祖母の影響で、5歳からピアノと作曲を始めた。9歳のとき、トビリシで初の公開ピアノリサイタルを行った。21年に作曲した「バイオリンとピアノのためのソナタ」はジョージアの「ツィナンダリ・フェスティバル2021」でリサ・バティアシュヴィリとの共演で初めて演奏して絶賛された。
22年7月にはスイスの「ヴェルビエ音楽祭」にソリストとして招待され、さらに同年10月にはオランダ、ベルギーでリサイタルを行うなど、ヨーロッパを中心に精力的に活動している。
21年6月に、ジョージアmediciでドキュメンタリー「無調の輝き 現代音楽に魅せられた少年」が放送された。当時、10歳のゼジニゼが家で祖母からピアノを習う様子や、1000人を超す会場でオーケストラをバックに、サロメ・ズラビシュブィリ大統領の前で演奏する姿、ドイツの大使から「フライブルクの音楽祭に出たら」と声をかけられるなど話題を呼んだ。日本でもNHK Eテレで23年6月16日に放送されると、大きな注目を集めた。
22年7月にはスイスの「ヴェルビエ音楽祭」にソリストとして招待。23年には、オランダのアマーレコンサートホール、ベルギー・ブリュッセルのボザール、スイスの「ルツェルン音楽祭」でソロリサイタルを開くなど、ヨーロッパを中心に精力的に活動している。
クラシック界の巨匠、ダニエル・バレンボイムと名指揮者サイモン・ラトルからも絶賛され、ソリストに指名されるなど世界中で注目されている。



