女優今田美桜(28)がこのほど、東京・NHKで開催された合同取材に出席した。26日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜午前8時)で演じる“のぶ”への思いなどを語った。
同作は「アンパンマン」作者の漫画家やなせたかしさんと小松暢さん夫妻の半生をモデルとした物語。戦前、戦中、戦後の時代を生き“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」が生まれるまでの愛と勇気の物語を描いている。
8月22日にクランクアップ。「最後のシーンは、嵩さんとのぶにとって大事なシーンで終わりました」と話すと、「ちょっと涙があふれてしまうようなシーンでもあったので、感情的にもなっていました」。それでも、「最後のOKをもらった瞬間はホッとしました」とほほ笑み、「嵩と一緒に2人で終われたので良かったなと思います」。
取材時はクランクアップから約1週間後。「1年間皆さんとやってきたので、完全に終わってしまったという気持ちをまだちゃんと実感できてるのか、分からないんです」。だが、クランクアップのニュースを見て、また、それを見た人からの連絡もあり、「心晴れやかな気持ちではあります」とほほ笑んだ。
約1年間におよぶ長期の撮影となった。「撮影してる間は『長いな』って思う瞬間もありましたけど、振り返ってみると本当にあっという間で、全部ひっくるめて楽しかった」。また、「1年間向き合ったっていうことは、多分今後なかなかないことだと思います」と続けると、「そこは、自分に対してちょっと自信を持てたのかなと思います」と語気を強めた。
嵩との夫婦関係を「絶対的にお互いにない部分を認め合って、尊敬しあってというところがある」とした。「私もこの先、もしそういう機会があれば、尊敬しあって、そういう2人はとてもすてきだなって、撮影を通して思った」。
嵩ものぶも「自分のためにというよりも、他人のためにという愛が大きい」と続け、「結婚生活に限らず人として、誰かに思いやりをもって、愛をもって接していきたいということが、のぶさんを通して感じたことです」と目を輝かせた。
嵩を演じた北村匠海(27)について、「今までで距離感が一番近い役だった」。だからこそ、感じたこともあった。「すごく大人びていて、何事も俯瞰(ふかん)で、クールに見ていらっしゃる印象をずっと受けていた」。だが、「そういう部分もありつつ、意外とひょうきん者だということを知りました」。また、「晩年はやなせたかしさんにしか見えなかった」と語った。
座長としては「久しぶりってなる方もいるので、それでもホッとできるような、帰ってきた感じがあるような、そんな空気にできたらいいなとは思っていました」。これは、21年放送のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に出演の際、自らの体験が元になっている。「撮影してる期間もあれば少し空いてまた戻ってくるとか、そういう撮影、そういう役だった」と振り返り、「その時に迎え入れてくれる、お帰りって言ってくれるのがうれしかったから」とした。
1年間のぶを演じることで、「のぶとしてなのか、自分としてなのか、分からなくなる瞬間がある」という。「カットがかかっても涙が止まらないっていうこともあった」と振り返った。「本当にのぶとして今を生きられてるんだなって感じた」と続け、「それはやっぱり、キャストやスタッフに皆さんが、そういう空気、環境にしてくださっているというのもあります」と感謝を示した。



