吉沢亮(31)が「国宝」(李相日監督)「ババンババンバンバンパイア」(浜崎慎治監督)で最優秀男優賞を受賞した。

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」「キングダム 大将軍の帰還」で受賞した24年に続き、史上初の2年連続での同賞受賞となった。

「国宝」では任侠(にんきょう)の一門に生まれながら、上方歌舞伎の名門の当主に引き取られ、芸に人生をささげた立花喜久雄を演じた。1年半にわたる歌舞伎の稽古が話題を呼んでいるが「1年半、稽古すると心が折れる瞬間があった」と吐露。「彼が奮い立たせてくれた」と、喜久雄を引き取った花井半二郎の息子・大垣俊介を演じた横浜流星(29)に感謝した。

吉沢は、歌舞伎の稽古について聞かれると「歌舞伎は0からのスタートだったので、最初3、4カ月、すり足を学ぶ日々。映画の中で踊る演目の練習に入り、トータル1年半、稽古はしましたね」と振り返った。劇中で演じた演目について聞かれると「最初から最後まで稽古しましたし、実際は撮っています。使わないだろうな…そうだろうと思っていましたけど、もったいないなと」と言い、客席の笑いを取った。

その上で、横浜との稽古の日々を振り返った。「彼も、本当に長いこと稽古した。最初は別々。後半から合わせるようになった。つま先から髪1本、1本の先まで歌舞伎役者になってやるというストイックな姿が、僕にとっても励みになった」と横浜の姿勢を絶賛した。

吉沢とTAMA映画賞は縁が深い。18年には、この日、喜久雄の少年期を演じた黒川想矢(15)が受賞した、最優秀新進男優賞を受賞したが「7年前の最優秀新進男優賞映画で初めて頂いた賞。特別な思いがある」と感慨深げに語った。その上で「尊敬する監督、俳優の皆さんと、なかなかハードの3カ月の撮影を乗り越え、今、たくさんのすばらしい景色を見させていただいていると思う日々でございます」と感謝した。

24年に受賞した「ぼくが生きてる、ふたつの世界」では手話、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」では英語教師役、26年7月には柿澤勇人(38)とのダブルキャストで米ブロードウェイでの大ヒットミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」に主演する。「手話やって、歌舞伎やって、英語やってミュージカル…そろそろ背負わないものをやりたい」と口にして、会場の笑いを誘った。