クロスバー直撃の渡邊センス(41)が写真週刊誌「フライデー」発行元の講談社に損害賠償計1100万円や訂正記事を求めた訴訟の判決が25日、東京地裁で行われ、葛西功洋裁判長は賠償金計220万円の支払いを命じた。
出廷した渡邊は終了後に取材に応じ「完全に勝ったりました。完勝です」と笑顔。「時間がたっぷりあったので」と自作した「勝訴」と書かれたライトで光るボードも披露し、写真撮影に応じた。
裁判が始まったのは昨年春。心境について「一段落ついた感じですね。この2年間の出来事の終止符を打つことができたかなと思います」と話した。220万円という金額については「それ以上のものを失ってはいるんですけど、最近の名誉毀損(きそん)の損害賠償の判決の中ではかなり大きい方の判決をしていただいた。そういう意味では納得している部分はあります」と語った。
昨今の週刊誌などの報道への思いも語り「書きたい放題に、事実も確認しないで全く違うことを書かれて、その注目度やお金が彼らに入るので。反省してほしいとはいえ、この金額くらいでは反省はしないのではないかなと思っています。書いたもの勝ちで膨大な利益を得ていることには納得できないですが、黙って見過ごすわけにはいかなかったというのはあって。自分にできることはやりました。これを軸に、今後こういうことがなくなったり、週刊誌に書かれたことでメディアに出られなくなったり、チャンスを失った人への緩和になればいいかなと思います」と述べた。
裁判はダウンタウン松本人志(62)が23年末に「週刊文春」に性的行為強要疑惑を報じられたことを発端に、その関連として「フライデー」が18年実施の松本と渡邊らの酒席に参加した女性への対応をめぐる記事を掲載したことに渡邊が名誉毀損(きそん)などの訴えを起こしたもの。今年9月には渡邊本人や講談社側の編集者も証言台に立ち、双方代理人弁護士からの質問に回答。渡邊は記事掲載後の影響を聞かれた際に涙する場面もあり、質問では「フライデー」編集者らへ「間違った記事を何度も拡散されて、あなたは私の気持ちを考えたことはありますか」と直接訴えた。
東京地裁は尋問後に和解へ向けた話し合いの場を設け、10月2日にオンラインで和解協議も行った。講談社側は渡邊について記載した記事の削除を提案したが、解決金の支払いはしない旨の内容を提案。渡邊は「ふざけるなと。和解する気すらない」として応じず、この日の判決を迎えていた。
賠償金と合わせて求めていた謝罪文の掲載などは棄却されており、渡邊側の代理人弁護士は「今後、判決内容を吟味して控訴するか検討する」とした。渡邊は「正直、謝罪文が『フライデー』やそのサイトなどに書かれたとて、その雑誌やサイトを見た人にしか伝わらないわけで。大切な仲間とかは見ていないので。今日こうしてたくさんのメディアの方が集まって書いてくれたことの方が大事。感謝しています」と話した。
今年11月には松本が有料独自プラットフォーム「ダウンタウン+」も立ち上げた。渡邊は「密に連絡は取り合っていた。気遣いをしてくれていました」と明かし、自身も見たという初回の松本の生配信について「あのすさまじい面白さが2年間のブランクがあってもある。すごい人だなと思いました」。松本は今回の件で影響を受けた後輩らに同プラットフォームに出てほしい意向も示している。渡邊は「2年間のブランクがあるので、あのレベルに出ると滑り続けるんじゃないかという恐ろしさはあります」と苦笑いしつつ「徐々になじんでいって芸人の姿に戻っていけたら。活躍できるチャンスがあればまたお声をかけていただけたら」と話した。
裁判で争点となっていたのは記事内で登場する女性のA子が渡邊から「もしヤるってなったら必ずできる子を呼んでほしい」などと頼んだことや、女性が渡邊に友人B子の写真を送り「かわいいし、この子で大丈夫」などとやりとりを行ったこと、当日に現地へ向かう前に渡邊が女性2人と合流し、「そういうことはデキるんやんな?」などと性行為が可能かどうかしつこく確認したことの3点。渡邊は証言台で「全てデタラメです。この記事で私の人生は崩れました。私はフライデーを許しません」と主張していた。
今回の件をめぐっては、松本も「週刊文春」に対し、名誉毀損(きそん)されたとして発行元の文藝春秋らに5億5000万円の損害賠償などを求める訴訟を起こしていたが、24年11月8日に双方合意のもとでの終結を発表。渡邊の裁判はそのまま継続されていた。



