福士蒼汰(32)と福原遥(27)が9日、東京・秋葉原UDXシアターで行われたダブル主演映画「楓」(行定勲監督、19日公開)公開直前イベントに登壇。映画の原案となったスピッツの98年の「楓」を劇中でカバーした、シンガー・ソングライター十明(22)の生歌唱に感激した。

十明が目を潤ませて歌唱する姿を、福士と福原、行定勲監督(57)は客席1列目で“砂かぶり状態”で見守り、聞き入った。歌唱後、十明が「映画に向けた気持ちが届けられて、うれしい」と口にすると、福士は「届きました。この距離で聞くと、心に来る」と感謝。福原も「余韻が…泣けてくる。温かいね」と口にして、左手で目を拭うと「明日から頑張れます」と力を込め、笑みを浮かべた。

「楓」は、スピッツの8枚目のアルバム「フェイクファー」の収録曲で、98年にアルバムからシングルカットされ、その後、数多くのアーティストにカバーされながら、27年たった今も愛され続ける代表曲。福士は事故で双子の弟・恵を失った涼を一人二役で演じた。福原は、残された恵の恋人・亜子を演じ、涼は亜子の前で恵のフリをしてしまうところから物語が始まる、切ない運命を描いたラブストーリー。自分を恵だと思い込む亜子の前で恋人として過ごす涼と、涼に秘密を抱えている亜子。真実を言えないまま引かれ合ってしまう2人を描く。行定監督がラブストーリーの映画を手がけるのは、興行収入85億円を記録した04年の映画「世界の中心で、愛をさけぶ」以来だ。

十明は「楓」のカバーを歌唱するに至った経緯を聞かれ「『楓』という映画に関わることができて、うれしい。まずは(オファーを受け)シンプルにビックリしてしまったんですけど…映画化されることに、どんな映画になるんだろう。イメージしていた『楓』から、どういう映画になるんだろうとワクワクした」と振り返った。そして「どうやって歌うか、ガッチリ決め込んだわけじゃなく、監督とお話ししてリラックスして歌いました」と収録時の心中を明かした。映画を見た感想を聞かれ「最初(編集前の)ラッシュの状態で見て、泣いてしまった。映画館(試写室のスクリーン)で見て、涙が止まらなくて…そこに、自分の声が流れて、不思議でした」と評した。