ドジャース大谷翔平投手のお面をかぶったモノマネで有名な「ミニタニ」こと、お笑い芸人アキ・テリヤキが18日、日刊スポーツの電話取材に応じ、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)観戦を終えた思いを明かした。【取材・構成=鎌田直秀】
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1次ラウンド4試合を東京ドームで、準々決勝の日本-ベネズエラ戦も米マイアミ・ローンデポパークの外野席から声援を送った。
「侍ジャパンの戦いは、日本ラウンド、準々決勝と計5試合を全て現地で観戦しました。今思い浮かぶ感情は、今回のWBC、正直めちゃくちゃ悔しいです。でも、それ以上にとっても心を動かされました。1試合、1球、1打席、全てに魂が乗ってるのが伝わってきて、観戦しているこっちも気づいたら力入って、叫んで、祈っていました。連覇して、あの頂点をもう1度見たかった。そんな想いが今も脳裏を駆け巡っています」
前回のWBCでは米国との決勝戦で胴上げ投手となった大谷。最後はマイク・トラウト外野手から三振を奪って歓喜の中心となったが、今回は最後の打者となる悔しさも味わった。
「前回大会で世界一をつかんでいるからこそ『勝って当たり前』とみられる難しさもあり、そのプレッシャーの中で戦うこと自体が他国とは違うステージだったと思いますね。アメリカで侍ジャパンに対する印象を現地ファンに聞くと『打倒ニッポン』とみんなが口をそろえて、日本を最強のライバルとして注目していました。だからこそ侍ジャパンにかかる重圧も、期待も、全部背負って、その中で戦う選手たちの姿が本当にかっこよかった。『このチームを応援できてよかった』って心から思える今大会でした。あの瞬間、あの空気、あの一体感、その全てが特別だった。侍ジャパン全試合を現地で観戦したからこそ、最高のチームだったと思えます」
22年から「ミニタニ」として活動し、エンゼルス、ドジャース、WBCと、大谷のシーズン全試合を生観戦し続けてきたからこそ感じた大谷の姿もあった。
「今まで以上に野球を楽しんでいる顔をしていました。侍ジャパンの仲間と過ごす時間の中で、まるで少年に戻ったかのように。日本ラウンド初戦の台湾戦で見た、大谷選手の満塁ホームラン。日本中が期待を込め、大注目していたあの打席で放たれた1発は、今大会一番の衝撃の瞬間でした。ショータイム最高傑作の1作品だと思いました」
「ミニタニ」として全試合観戦も5年目を迎え“卒業”を宣言している。
「個人的な話になりますが、一区切りとなるシーズン。だからこそ、1試合、1打席、1球を絶対に見逃したくない。(準々決勝)ベネズエラ戦の9回裏2アウト、最終打席に立つ大谷選手。その姿こそが次の大会への幕開け、そしてまた世界の頂点へとたつ序章だと思います」
まずはドジャースでの26年シーズンで悔しさをぶつけてほしい期待もある。WBCでの連覇はならなかったが、ワールドシリーズ3連覇に挑む。
「ドジャースキャンプに合流し、もう次の戦いに向かっているその姿を見ていると『まだまだ大谷伝説は止まらない』と強く感じます。WBC期間中も、試合前には二刀流完全復活に向け投手練習を繰り返す姿を目にしました。誰よりもストイックに準備しているのも大谷選手。誰も見ていないところで積み上げている努力があるからこそ、あの舞台であれだけ輝ける。だからこそ、今シーズンにかける期待は『また常識を壊してくれ』。そのひと言に尽きます。打者としてはホームラン王、投手としては日本人初のサイヤング賞。そう期待させてしまう時点で規格外なんですよね」
WBCで日本に勝ち、17日(日本時間18日)の決勝で米国を3-2で破って初優勝したベネズエラ投手陣との再戦もある。4強入りした米国、ドミニカ共和国、イタリアなどの投手も、大谷との対戦に全力でぶつかってくる。
「長くて、過酷で、最高にドラマチックなシーズンが、また始まります。ドジャースの3年連続ワールドチャンピオン、そしてショーヘイ・オオタニの前人未到の領域へ-。このWBCの悔しさすら、きっと伝説の序章になる。そう信じて、今年も全力で追いかけます」(おわり)
◆アキ・テリヤキ 茨城県出身。米ロサンゼルス在住。モノマネ芸人&ユーチューバーとして活動し、ダルビッシュ有の「ミニビッシュ」、大谷翔平の「ミニタニ」のほか、DA PUMPのISSAの「ChiSSA(ちっさっ)」のモノマネも有名。日米のテレビ出演多数。22年からは大谷の試合をエンゼルス、ドジャース、WBC含めて全試合生観戦中。近年はロサンゼルスでの、すし店経営も順調。身長159センチ、体重54キロ。



