元テレビ朝日社員の玉川徹氏は3日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。トランプ米大統領が1日夜(日本時間2日午前)、イラン攻撃をめぐり米国民に向けてホワイトハウスから演説した内容について、「何のための会見だったのか、さっぱり分からなかった」と酷評した。トランプ氏について「裸の王様そのもの」とも指摘し、言動に対して一貫して厳しい見方を示した。
イラン攻撃に関して、発信や発言の「迷走」も伝えられるトランプ氏は1日の会見で、「2~3週間のうちに、彼ら(イラン)に極めて強力な打撃を加え、本来の『石器時代』に戻す」などと発言。今回の攻撃に関して「圧倒的な勝利」を強調しながら、収束に向けた明確な見通しは示さなかった。戦闘収束に向けた期待が打ち砕かれ、マーケットや原油市場価格にも大きな失望をもたらした。
玉川氏は演説について、「何のための会見なのかさっぱり分からなかった。世界中のアメリカ国民も含めて、賢明な人々はみんな、頭の上に『はてなマーク』がついたんじゃないですか」と指摘。MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「本当にその通りですね」と応じると、「(会見が)マーケットのためにと言ったら、結果的に逆効果。経済、ビジネスマンとして素晴らしいという話があったけど、全然分かってないじゃないですか。マーケットのことが」と、トランプ氏のセンスにも疑問を呈した。
さらに「周りに、ベスト・アンド・ブライテスト(最良で最も賢明な人々)がついているわけですよね。会見の時にも、(ルビオ)国務長官や(ヘグセス)国防長官、がんくびそろえて聴いている姿が映し出されて、この会見ですよ」と述べ、「むしろイランの方が、その後を受けたコメントの方が冷静で合理的でしたよね」と、トランプ氏の演説を受けたイラン側の反応は評価した。
イランのペゼシュキアン大統領が発表した米国民向けの書簡にも、「ごもっともという呼び掛けでしたよね。この戦争はアメリカ国民のためになっているんですかと、イスラエルに引きずられていませんかと。冷静にやっていますよね」とした上で、「どっちの(国)の方が本当に信頼すべき国なんだろうという印象でした」とも口にした。
玉川氏の指摘に、米国の外交や安全保障に詳しい明海大の小谷哲男教授は「トランプの周りにベスト・アンド・ブライテストがいるかというと、若干疑念がある。イエスマン、忠誠心を示す人たちで周りを固めているのが実態だと思う」と指摘。「つい数時間前ですが、ヘグセス長官が陸軍トップを解任した。おそらく、これから地上戦をやるかもしれないということに反対したからだと思います。ベスト・アンド・ブライテストをどんどん切っているのが政権の今の特徴で、だからこそ、これだけ混乱し収拾が付かなくなっている」との解説を聞いた玉川氏は「まさに童話の『裸の王様』そのもの。周りにいる人は王様が裸と言えず、周りにいる人たちだけがそれに気付いている」と、あらためて厳しく断じた。



