堺雅人主演のTBS系日曜劇場「VIVANT」日曜午後9時)第12話(第2シーズン2話)が2日、放送され、戦後を代表する落語家が、意外な形で登場した。

自衛隊の秘密組織、別班で乃木憂助(堺)が、弟分である黒須(松坂桃李)らメンバー5人が何者かによって拉致されたことを受け、ドラム(富栄ドラム)と世界中を捜索する展開。野木は、元公安で犯罪組織テントとつながっていた新庄孝太郎(竜星涼)が関与している疑いを突き止め、公安部外事第4課の野崎守(阿部寛)らとオンラインで作戦会議をする場面となった。

乃木は、新庄の行方を追うため、天才ハッカー「ブルーウォーカー」こと太田梨歩(花岡すみれ)に防犯カメラのチェックを依頼したことを説明。野崎は秘密保持のため、協力するハッカー東条翔太(濱田岳)以外の公安メンバーを部屋から退出させていたが、万が一の情報漏洩を防ぐため、「つなぐなら音声だけにしろ、その音声も変えろ。どこで誰が見ているかわからないからな」と、太田に別の人間の声を使って話すよう指示した。

ここで太田が使ったのが、昭和の大名人、古今亭志ん生が手をあわせて笑う白黒動画のサムネイルと、男性の声紋。東条が「は?何だ?これ」と戸惑うと、野崎は「古今亭志ん生だ」と即答し、そのまま本題に入っていった。

Xでは「突然の古今亭志ん生」「VIVANTにまさかの古今亭志ん生」「まさか古今亭志ん生も年号をふたつ跨いでまで自分の映像がテレビドラマで流されるとは思わなかっただろうな」「いい笑顔だな」など、突然の大物登場に沸いた。また第1シーズンを回想し、「太田梨歩の押収品の中に古今亭志ん生の落語CDがあった」と指摘する声や、「ブルーウォーカーなかなかセンスあるな」などの声もあった。

5代目志ん生は、1890年(明23)6月28日、東京生まれ。1907年橘家円喬に入門。ばくちと酒を愛する生活を続けたとされるが、ひょうひょうとした語り、独特な間で人気となった。「座っているだけですでに面白い」という境地に達し、「落語の神様」ともいわれるなど、戦後を代表する落語家となった。おはこは「もう半分」「わら人形」「お直し」など多数。56年「お直し」で芸術祭賞、64年に紫綬褒章。73年、心筋梗塞のため83歳で死去した。孫は女優池波志乃。19年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」では、ビートたけしが志ん生を演じたことでも知られる。