24年7月、ロケバス車内で女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交などの罪に問われたお笑いトリオ・ジャングルポケットの元メンバー、斉藤慎二被告(43)の公判が5日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑した。被害女性Aさんがパーティション越しに出廷。事件後は悪夢にうなされ、薬を服用しても社会復帰できず、生活に困窮するなど二次被害に遭っていると証言した。
Aさんは「私に直接、謝罪したことは一度もない」「日本中から『ハニートラップを仕掛けた』と言われた」「SNSで誹謗(ひぼう)中傷を受けている」とし、斉藤被告に「強い憤りを感じる」などと、強い口調で語った。斉藤被告が事件後もバウムクーヘン店を経営したり、TikTokでライブ配信したりといった活動をしている姿に「言葉にできない悔しさと怒りを感じました」と胸の内を明かした。「事件によって集めた注目でお金を稼いでいる」と、社会復帰できずに生活が苦しくなった、被害者自身よりも、充実しているように映ったという。
社会的な制裁を受けることなく生活していると感じ「あまりにも理不尽」と繰り返した。示談金も、被告側から当初提示されたのは「300万円」といい、その後「2300万円」という金額も出たが「当初からお金で解決したいとは思っていない」と、社会的制裁を望み、強い処分感情が消えることはなかった。
Aさんは「安心して眠りたいです」「何も恐れず外を歩きたいです」と、姿は見えなかったが、涙を流している様子で、声を震わせながら当たり前の日常が戻ることを願った。「事件当日の前に戻りたいです」。次回公判は11月16日。弁護側の最終弁論も行われ、結審する見通しとなっている。



