NHK連続テレビ小説「風、薫る」で主人公の1人、一ノ瀬りんを演じる女優の見上愛(25)が、7日までに取材に応じ、1年近く続いた撮影が終盤を迎えた現在の心境を語った。もう1人の主人公、大家直美を演じる女優の上坂樹里(21)をはじめ、共演者の魅力や初めて朝ドラのヒロインを務めて感じた自身や周囲の変化、7日まで放送された最新19週の感想など、さまざまな思いを語った。「上」「下」で、インタビューの一問一答を紹介する。
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-撮影がラストスパートという状況の今、どのような思いが強いですか
見上 まだ、あまり実感がなくて。けっこう立て込んで、みんなで撮影に挑んでいる感じなので、なんかまだ、ラストスパートを撮っているという実感がなくてですね。たぶん、終わってしばらくしてから、その気持ちがだんだん出てくるんじゃないかと。「終わったんだな」って、終わってからだいぶ経ってから気づくような気がします。
-先日、上坂さんは「見上さんと一緒にいることが当たり前になっていて、終わりが想像できない」「撮影が終わってしまうことが、ちょっと怖いような寂しいような」というふうに、おっしゃっていました。それを受けて、どう思いますか
見上 そうですね。樹里ちゃんもですし、スタッフさんたちも含めて本当に、平日は毎日顔を合わせることが当たり前になっている1年間だったので、しかもりんという役以外を演じる機会はほとんどなかったので、これが終わってまた新しい作品、新しい役に出会っていくっていうのが、想像できない部分でもありますし、また、これを経たからこそ、それぞれ頑張れることもあると思うので、樹里ちゃんも含めて、この1年間ともにした仲間と、またどこかで出会えるように頑張っていきたいなと思っています。
-りんとして激動の人生を歩んできて、心境の変化や、見上さんの中で芽生えた気持ちなどが何かあったら教えてください
見上 正直まだ、りんやこの作品から受け取った、いろんな新しい考えや価値観を自分に還元して生活する時間が、あんまりまだ。自分自身でいる時間の方が短いぐらい、ずっと撮影をしていて、まだそこまで至ってないっていうのが正直なところで。なので、これもきっと終わってからだんだんと、りんの持ってる強さに救われていたんだなって気付いたりとか、そういうことが生まれるんじゃないかなと想像しています。
-逆にりんに対する印象が変わったところ、今と最初とでは変化がありますか
見上 そうですね。最初はすごくのんびりしていて、思ったことを正直に口から出してしまって。で、間違ったことが嫌いっていう、自分を貫く人だなと思っていて。たぶん出会った人の第一印象は、ボーっとしてる人って見えるだろうけど、きっと知れば知るほど、芯の強さに驚かされるような人物なんじゃないかなと思って演じていたんですけど、演じていく中で、りんもいろんな悩みだったり葛藤だったり、自分の人生として、そして看護師として、どういう選択をしていくことが正しいのかっていうことを考えたり。今まで「正しい」っていうことに対して、すごく自信を持って正しい方を選択するっていう生き方だったと思うんですけど、ここから先はきっと、まず「正しさって何なんだっけ?」とか、「そうか、正しさって一つじゃないんだ」っていうことに、どんどん、りんは気づいていく日々が続いていくかなと思うので。そこでたぶん、今まで自分が大変なことがいっぱいあったけど、ものすごく恵まれていたんだなっていうことに気づいていって、また成長していくかなと思っています。
-竹内虎太郎役の小林虎之介さん(28)、島田健次郎役の「シマケン」Aぇ!group佐野晶哉さん(24)との共演の感想を教えてください
見上 まず、虎太郎役の小林さんからお話すると、最初、クランクインの那須のロケからずっと一緒で。なんかすごく素朴さとか、真っすぐさの中に、ちょっとキラッと、ギラッと光る強いものがある人だなというふうに感じていて。それがお芝居の中でも、虎太郎という役の中で見え隠れしているのがすごい素敵だなと思っています。すごく、りんに対して優しいし、りんのことを思って行動してくれる小太郎。なかなか気持ちが言えないっていう前半だったと思うんですけど、そこからまた今後出てくる虎太郎は変化があって、それもすごく丁寧に演じられてると思うので、楽しみにしていただけたらと思います。
シマケン役の佐野さんは、私、ずっと年上だと思っていたんですけど、実は年下で。そのくらい落ち着いてしっかりされていて。妙な落ち着き方みたいなものとか、でも自分が好きなものとか、このお仕事について一生懸命極めていこうとしている姿は、シマケンと一緒だなと。なんか、けっこうシマケンに勝手に重ねて見てしまうところが多い方だなというふうに感じていて。他のアイドルの活動もされていて、お忙しいと思うんですけど、弱音を吐いているところを見たことがなくて。すごくひたむきな姿には「自分も頑張らないとな」と思わされることが多い人物です。
-佐野さんのひたむきな姿というのは、オフの時でもいいのですが、何かエピソードがあれば教えてください
見上 撮影の前日か当日かに、フランス語の追加セリフが、シマケンさんに出たことがあって。日本語でもけっこう、アワアワすると思うんですけど、フランス語ってなじみがなくて、かなり練習も必要だったと思うんですけど、それでも朝、当日現場に来たら、フランス語の先生と、とにかく撮影が始まるまでずっと練習していて。「もうやだ」とか「できない」とか言ってもおかしくない状況だと思うんですけど、それでも諦めずに最後までベストな状態で、撮影に挑めるようにというふうに努力されている姿を拝見しました。
-井上祐貴さんが演じる新聞記者の横沢公輔は「結婚しよう」と、急に言い出す場面もありましたが、りんの再婚や恋愛に対する心の動きは、どのように演じていましたか。虎太郎やシマケン、そして横沢も登場してきましたが
見上 19週までだと、りんは恋愛ということよりも、やはり環(たまき=娘、宮島るか)を連れ出してきている責任も感じているので、とにかく環のために働いて、この子に自由な道を、夢を持って歩んでもらいたいという気持ちで働いていたのが19週で。りんちゃんは鈍感なところもあるかもしれないですけど、割と恋愛ということに関しては、あんまり考えていなかったのが19週までかなと思います。で、たぶん19週の最後の方で少しりんが、シマケンへの気持ちを自覚するんじゃないかなと思ってます。
-それまでもシマケンに癒やされているようにも見えましたが、自覚はなく、ただ少し心を許している感じだったのですか
見上 そうですね。恋愛としての自覚は持っていない、ということを言われていたので。見ている方々の想像にお任せします、っていう感じです、はい。



