21日に乳がんで亡くなった元キャンディーズで女優の田中好子さん(享年55)の葬儀・告別式が25日、東京・青山葬儀所で営まれた。

 夫の小達一雄さん(56)は喪主あいさつで、田中さんの生い立ちから亡くなる直前までを語った。田中さんは幼少のころ、バレエを習いたがっていたが、祖母に「足などあげるものではない」と反対され、代わりに民謡を習った。それが歌との出会いだったという。キャンディーズ解散、芸能界引退後、闘病していた弟から「お姉ちゃんが活躍する姿を見たい」と言われ、復帰を決意。子宝には恵まれなかったが、女優業の中で“子だくさん”になった。94年日本テレビ系「家なき子」の安達祐実をはじめ、田中さんの子供役は22男25女で計47人。小達さんは「好子はすべての子供さんを心の底から愛してました」と振り返った。