囲碁の第37期女流名人戦博多・カマチ杯を制した上野愛咲美女流名人(24)の就位式が15日、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われた。今期は挑戦者の藤沢里菜女流本因坊(27)に連勝して初防衛を果たした。
1988年(昭63)に創設された女流名人戦は、今年3月に「諸般の事情により今期限りでの休止」が日本棋院から発表された。女流名人在位期間は来年4月15日まで。上野は保持していた女流立葵杯も今年2月で中止となった。保持しているのは、女流棋聖のみとなる。
女流名人戦休止を知らされた当初、上野はすぐに理解できず、困惑したという。タイトル防衛に向け、「コンディションをぴったり合わせる」「布石の研究をする」と準備してきた。
防衛時、「小さい頃から見てきたあこがれのタイトル戦。できれば挑戦したい、いつか取れたらという思いだった。何らかの形で続くと思って、再開された時に防衛戦を打てるのを楽しみにしたいです」と、全女流棋士を代表するかのように思いを語っていた。
就位式の謝辞では最後に込み上げる思いを抑えながら、「感謝の気持ちでいっぱいです」と語っていた。

