史上最年少14歳2カ月でプロ棋士となった藤井聡太4段(14)が24日、東京・将棋会館で行われた竜王戦第6組で、現役最年長の加藤一二三(ひふみ)9段(76)を110手で破り、プロデビュー戦を白星で飾った。藤井4段の対局後の一問一答は以下の通り。

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 -対局を終えて

 藤井4段 やっぱり加藤先生に教わりたいという気持ちがあったので。後手番なら矢倉にしようと思っていました。

 -長時間対局は初めてだったが

 藤井4段 (持ち時間)5時間という長い時間で対局できるというのは楽しみにしていた。たくさん時間があるので、それを有効に使いたいなと思っていた。

 -加藤9段との対局

 藤井4段 デビュー戦で、加藤先生という大先輩に教えていただけたというのは光栄なこと。いろいろな反省点はあったんですけど、もっともっと強くなりたいと思いました。

 -今後の目標は

 藤井4段 やはり竜王や名人といったタイトルを、いずれは取りたいという思いは強いです。自分の実力がまだまだ足りないので、それを引き上げていきたい。

 -久々の対局だった

 藤井4段 久しぶりの公式戦でしたが、公式戦以外の対局はしていたので、特に心配はなかったです。

 -加藤9段の攻撃を受けていた時は

 藤井4段 戦いが始まった時は、形勢を損ねてしまったと思っていた。そのあとはずっと受ける展開になったが、駒をためて加藤先生の玉頭を反撃しようと思っていた。

 -勝てると思ったのは

 藤井4段 こちらの玉も危ない形だったので、最後までまったく分からなかったですが、詰みが見えた時です。

 -加藤9段に何を学んだ

 藤井4段 僕の読みにない手もたくさん指されていた。加藤先生の大局観を学ばせていただいた。手つきに迫力がありました。

 -プロ初対局について

 藤井4段 楽しみではあったが、しっかりしないといけないなと思った。年齢差に関係なく楽しめるのが将棋の魅力のひとつだとも思うので、あまり違和感はなかった。

 -会場入りが早かった

 藤井4段 初対局ということもあって、万が一でも遅れないようにと思った。

 -対戦前夜の思いは

 藤井4段 変わったことをしてもしょうがないので、普段と変わらないようにしました。

 -対局に学生服で臨んだのは

 藤井4段 師匠(杉本昌隆7段)に相談したら「自分なら学生服で行く」と言っていたので…。