東京都の小池百合子知事は19日に定例会見を行い、豊洲市場移転などについて「決められない知事」と批判があることに「これほど決めてきた知事はいないのでは」と自己評価した。

 今月28日に就任300日を迎えるに当たり、これまでの実績について問われ「豊洲問題は(過去の知事が)中途半端に決めたから立ち止まった。今、早くしてと言っている人たちは、何か都合の悪い人たちなのでは」と、早期の豊洲移転を主張する自民党などをけん制。18日の豊洲問題における専門家会議が市場関係者との“衝突”により休会となったことについて「できるだけ早く再開してほしい。その議論を踏まえて、市場のあり方戦略本部で話し合う」と語った。

 東京五輪の費用負担問題で、地方自治体も運営費について応分の負担をすべきか問われ「中身による。五輪のものか、行政経費として考えるのか。事務方が地方へ行き、その仕分けを詰めている」と一定の負担はすべきとの考えを示した。