日本維新の会の法律顧問を務める橋下徹・前大阪市長は3日、神奈川・相模原市で「東京大改革に必要なもの」と題して講演した。メディアには非公開。出席者によると、橋下氏は東京都議選の各党の政策を「だいたい読んだが、似たり寄ったりだ。あとは、言ったことを実行できるかどうかだ」と評したという。

 また、「東京都は組織が大きくなりすぎて、しっかりした意思決定ができない」と指摘。東京都の小池百合子知事が代表を務める「都民ファーストの会」の公約に対し、大阪のケースを引き合いに「都ではなく、23区や市町村がやるようなことがたくさん入っている」と指摘する場面もあったという。

 2時間近くに及んだ講演では、安倍政権が直面する加計学園問題にも言及。橋下氏は「政府与党の対応の仕方は問題」との認識を示し、「堂々と政治主導で役所を動かしたと言えばよかったが(理事長が首相の)友人なら、あえて引いてもらった方がかっこよかったのでは」などと述べたという。