将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が7日、自身の持つデビュー後の連勝記録を「22」に更新した。大阪市の関西将棋会館で指された上州YAMADAチャレンジ杯2回戦で後手の阪口悟五段(38)を破り、歴代3位タイの22連勝の記録(92年)を持つ羽生善治3冠(46)と並んだ。この日、2度目の勝利。午後3時30分から同杯3回戦を戦う。1日3連勝で羽生3冠の記録を一気に抜く可能性もある。歴代最長の連勝記録は、神谷広志八段が記録した28連勝(87年)。

 藤井四段は昨年10月、史上最年少の14歳2カ月でプロデビュー。それまで現役最高齢の加藤一二三(ひふみ)九段(77)が持っていた14歳7カ月の最年少記録を62年ぶりに塗り替えた。

 4月4日にはデビュー後11連勝を達成し、プロ公式戦の新記録を樹立。今月2日には第43期棋王戦予選決勝で澤田真吾六段(25)を決勝トーナメント進出を決め、連勝記録を「20」に更新し、この日午前に上州YMADAチャレンジ杯1回戦で都成竜馬四段(27)を破り、連勝記録を「21」に伸ばしていた。

 上州YAMADAチャレンジ杯は出場資格は五段以下でプロ入り15年以下の棋士。持ち時間20分の早指し戦となる。