プロ30戦目にして初黒星を喫した藤井四段。強敵を相手に最後まで攻めの姿勢を見せた。日頃はサインを求められると、自作の詰め将棋を書く。師匠の杉本昌隆七段(48)と行きつけの名古屋市のラーメン店「陣屋」には色紙に描いた27手詰めの詰め将棋が飾られている。「サインを頼んだら、サラサラと書いてました。頭の中に詰め将棋が入っているんでしょうね」と同店の川浦節子さん(74)。

 将棋用具の製造販売店、三輪碁盤店(名古屋市)の三輪京司代表(63)は子どものころから藤井を知る。昨夏に直筆の詰め将棋のサインをもらった。「解くことはできませんが、貴重なサインです」。トッププロも参加する「詰将棋解答選手権チャンピオン戦」に小学6年で優勝し、以来3連覇中。幼少のときから詰め将棋を解いてきた。30連勝はならなかったが、これからも“筋トレ”は続く。