2020年東京五輪開会式への出演を目指す若手講談師5人による「講談戦隊伍輪者(ゴリンジャー)」の第7回公演が1日、東京・中野区のなかの芸能小劇場で行われた。

 一龍斎貞鏡(31)が「講談入門」として五輪競技のアーチェリーを連想させる古典講談「那須与一扇の的」を披露すれば、田辺銀冶(34)は64年東京五輪開会式を読んだ師田辺一鶴の名作「東京オリンピック」を熱演。神田山緑(41)は初めてのパラリンピックネタとして競泳でメダル21個を獲得したレジェンドを「盲目のメダリスト河合純一物語」として紹介した。玉田玉秀斎(40)は「世界を驚かせた男子バスケの挑戦」でゴンザガ大で全米大学選手権決勝に進んだ八村塁を取り上げ、最後に5人のリーダー旭堂南鷹(44)が山下泰裕氏を通して「日本柔道の矜持」を読んだ。

 14年に始めた「伍輪者」の活動も東京五輪本番まで折り返し地点を過ぎた。銀冶は「まだ(組織委員会からの)オファーはないけれど、5人とも7月24日(開会式当日)のスケジュールは空けてあります」と高座から猛アピールしていた。