将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(15)が初の公式戦連敗を喫した。2日、東京・千駄ケ谷の東京将棋会館で行われた第7期加古川青流戦準々決勝で、前期優勝の井出隼平四段(26)に131手の激戦の末に敗れた。

 11歳下の藤井を下した井出は「向こうの守備陣が崩れ、勝ちが見えた」と苦しんだ末の勝利を振り返った。

 「攻めも受けもしっかりしている」という相手を逆転で破った勢いで同日午後の準決勝も勝利し、大会連覇に王手。「想像してなかった。また(決勝に)出られてうれしい」と顔をほころばせた。