2020年東京五輪・パラリンピックの「顔」を決める「マスコット総選挙」の概要が13日、決まった。

 同大会組織委員会のマスコット審査会はこの日、候補として残っていた16作品から出席委員15人の投票によって3作品に絞り込み。国内外の商標調査など「身体検査」を経て、12月初旬に立候補となる。

 夏野剛委員は「3案がダントツだった。過去と比べてもレベルが高い」と、審査会が「公認」した3候補を絶賛。「それぞれバラエティーに富んでいて、みなさんにも早く見てもらいたい」と田口亜希委員。選挙戦は激しい「3極」争いになると見られる。

 有権者は、小学生。大人に選挙権はない。投票は学級単位。1人のクラスも50人のクラスも同じで「1票の格差」はあるが、クラスごとに五輪、パラリンピックについて勉強し、話し合いの末に投票することに意味がある。11月初旬には全国2万校に「投票参加用ハガキ」が届く。選挙人(学級数)は全国で約27万。夏野剛委員は「多くの小学生にディスカッションし、投票してほしい」と、投票率アップを期待した。

 投票開始は12月11日、開票は2~3月を予定している。当選者(作品)は国際オリンピック委員会(IOC)国際パラリンピック委員会(IPC)の承認を得てから発表される。「マスコットを小学生が選ぶことは、大会の歴史で初めてです」と、審査会の生駒芳子委員は歴史的な選挙戦を前に話していた。