将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(15)が本戦トーナメント入りを目指す、第11回朝日杯オープン戦2次予選1回戦、屋敷伸之九段(45)戦が15日午前10時から、東京・千駄ケ谷の「将棋会館」で始まった。振り駒の結果、歩が4枚出て屋敷が先手、藤井は後手。屋敷は初手先手7六歩、対する藤井は後手8四飛とした。

 屋敷は、佐藤天彦名人(29)への挑戦権を争うA級リーグに在籍。1990年(平2)8月、第56期棋聖戦で、18歳6カ月の史上最年少、プロ入り1年10カ月の最速で初タイトルを獲得している。

 藤井は昨年12月のデビュー戦以来、公式戦で現役A級棋士と2回対局。8月には豊島将之八段(27)に棋王戦挑戦者決定トーナメント、12月10日放送の第67回NHK杯トーナメント3回戦で稲葉陽八段(29)に、それぞれ敗れている。A級初白星を目指す。

 朝日杯は持ち時間各40分。決着は正午前後の見込み。勝てば、16人による本戦進出をかけ、松尾歩八段(37)対斎藤慎太郎七段(24)の勝者と午後から対戦する。