成人の日を前に振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」(横浜市)が突然営業を取りやめ、契約した振り袖が届かずに晴れ着を着られない新成人が相次いだ問題で、同社の破産手続きの開始が決定した26日、これまで行方が分からなくなっていた篠崎洋一郎社長(55)らが横浜市内で会見を行った。

 会見冒頭で深々と頭を下げた篠崎社長は、神妙な面持ちで「多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをここで深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。また本日までに説明が遅れたことをお詫びいたします」と謝罪。「急激な出店により人件費コストなどが拡大し、平成28年9月期には大幅な赤字となりました。その後、新たな融資などさまざまな対策を行ってまいりましたが売上の減少に歯止めがかからず、成人式当日の着付けの支払いのメドが立たず、このような事態になりました」と、トラブルになった経緯を語った。

 会社側によると負債総額はおよそ6億3500万円で、債権者の数は1600人。振り袖については26日の時点で仮縫いしているものを含めて1200着が保管されているとしている。