東京・上野動物園で昨年6月に生まれたジャイアントパンダ「シャンシャン(香香、雌)」と、母親のシンシンの公開方法が1日、これまでの抽選式から変更され、先着順での公開が始まった。中には午前3時台から並び始めた人もおり、午前9時半の開園前から、大勢の人が列をつくった。

 午前8時ごろから列に並んだ東京都練馬区の会社員、斎藤美佳子さん(43)は「木にしがみついたり、元気に動き回るシャンシャンを見られた。生で見ると、やっぱりかわいいですね」と笑顔で話した。

 上野観光連盟の二木(ふたつぎ)忠男会長(64)も、開園前から列に並んで入場。「平日の朝早くから、これだけの人が来てくれて、街の代表としてもうれしい」と喜んだ。動物園近くにある商店街「アメ横」では、シャンシャンに関連した商品の発売や割引セールなども行われている。二木会長は「1日かけて、上野の街を楽しんでもらいたい」と呼びかけた。

 昨年12月19日に始まったシャンシャンの一般公開は、これまでは事前にインターネットや電話で申し込む抽選式だった。この日からは、午前9時半の開園から整理券の配布を開始。先着順で、誰でも観覧できるようになった。公開時間も午前9時45分から閉園間際の午後4時45分までと、これまでより2時間半延長。1日最大約9500人が観覧できるようになる。