将棋の第11回朝日杯オープン戦決勝、広瀬章人八段(31)対藤井聡太五段(15)が17日、東京・有楽町朝日ホールで行われ、藤井五段が勝利した。

 この白星で15歳6カ月の史上最年少での公式戦初制覇を決め、六段昇段を達成させた。

 対局は終始藤井五段の攻めペースで展開。85手目で勝利をつかんだ。対局後は時より笑顔を浮かべながらも、気を引き締めた様子だった。

 終局後の一問一答は次のとおり。

 -優勝の感想は

 藤井 まだ終わったばかりでなかなか実感がわいてこないですけれども、大きな結果を残せたことは自信になりました。

 -プロ入り1年で全棋士のトップに立った

 藤井 まだまだ物足りないところも多いと思っていますが、優勝したことを励みにこれからも頑張りたい。

 -五段昇段後わずか1カ月で六段に

 藤井 自分でも思ってもいなかったことで驚いています。

 -加藤一二三九段の最年少優勝記録を更新

 藤井 まだ棋戦でも優勝目指して戦っていますので、1つ優勝できたことをうれしく思っています。

 

 準決勝では羽生善治竜王と公式戦初対局。1日に売り出されたチケットは、即日完売するほど。人気を物語るかのように、朝9時前から会場には多くの観客が並んでいた。