森友学園の国有地売却をめぐる、財務省による決裁文書書き換え疑惑のキーマン、佐川宣寿国税庁長官(60)が9日、理財局長時代の対応などを理由に電撃辞任し、財務省内で報道陣の取材に応じた。主な一問一答(2)は次の通り。
◆ ◆ ◆
-これまで会見を開かなかったのは
佐川氏 国税庁の所管行政の管轄以外についてお聞きするということだったので。
-反省は
佐川氏 その時、その時、一生懸命やらせていただいた。国会でも、私の答弁にご議論をいただき、時間も使った、文書管理についてもご批判を受けた。反省すべき点は多かったと思う。
-大阪地検の捜査を受けているのか
佐川氏 コメントは控えたい。
-証人喚問には応じるのか
佐川氏 国会の運営は、私から述べることは控えたい。
-反省すべき点があると言ったが、政治への忖度(そんたく)はあったのか
佐川氏 その時、その時は一生懸命だった。行政文書も、その時のルールにのっとってやった。
-忖度(そんたく)は
佐川氏 どういう意味がわからないが、質問に誠実に答えたと思う。
-確定申告期間中の辞職は
佐川氏 申し訳ないと思っている。混乱が起きる話もあると思うが、おわびを申し上げたい。
-辞任は、国会を動かすため
佐川氏 そうではない。国会でこれだけ議論になっていることの責任を取った。
-国会で虚偽答弁をした認識は
佐川氏 批判は承知しているが、私の答弁を踏まえた上で、太田(現・理財局長)が答弁している。
-確定申告への影響
佐川氏 現場の職員に苦労をかけていると思うが、例年どおり混乱なく進んでいる。
-辞任を決意したのは
佐川氏(答えずに)今日の朝、辞任を申し出た。
-懲戒処分になったこと
佐川氏 大臣の判断。厳粛に受け止めたい。
-これから先の予定
佐川氏 何も考えていない。
-「政権の犠牲になった」という声もある。無念さはあるか
佐川氏 3つの理由で(辞任を)認めてもらった。本当に申し訳ありませんでした。