森友学園への国有地売却に関する財務省の文書改ざん問題をめぐり、佐川宣寿・前国税庁長官(60)の証人喚問が27日午後2時、衆院の予算委員会で行われた。

 2人目に質問を行った公明党の竹内譲氏は、「財務省本省をめぐる一連の報道について知っているか?」と質問したところ、佐川氏は「最近、テレビのニュースは見ていますが、新聞は読んでいないので知らないと言った方が正確」などと答弁した。

 また「森友学園」の国有地売却問題を担当した、財務省近畿財務局管財部に所属した男性職員が、7日に神戸市内で自殺した件について問われると「NHKの放送で亡くなられた方のメモがあるというのは聞いたが、亡くなった経緯は詳しくは知らないので申し訳ありません」とだけ答えた。

 竹内氏から「申し訳ないの一言もないのか?」と問われると、佐川氏は「本省の理財局と近畿財務局の間で、担当職員であられ、そういうことというなら、それは本当に申し訳ないことだと思っております」と答えた。