スポーツ庁は24日夜、日大アメフト部の悪質タックル問題について日大側から聞き取りを行った。この日、日大が関学大に提出した回答書の中身など約1時間30分にわたり説明を受けた。

 日大側は石井進常務理事(総務、本部大学院、130周年記念事業・募金担当)と大里裕行常務理事(管財、日大事業部連携推進担当)が出席。面会後、大里氏は「申し訳ございません」と頭を下げたが、記者団の質問には応じなかった。

 同庁関係者は「報道以外の報告はあまりなかった」と明かした。回答書には、タックルした宮川泰介選手の会見内容も記されていたが、23日に内田正人前監督らが行った釈明会見の内容がベースだった。再発防止策も書かれていたという。

 日大側から第三者委員会を設置する報告を受け、中立性を保つため外部の弁護士を中心に、委員を選考中だと説明を受けた。しかし、設置と調査結果の報告までのスケジュールが現時点で示せないとの説明だったため、同庁は厳しくスピードアップを求めた。

 同庁の鈴木大地長官は同日昼に会見し、リーダーシップを発揮し、真相解明につなげる方針を示した。【三須一紀】