きよしこの夜-舞浜横丁で楽しみません? 東京ディズニーリゾート(TDR)で、8日から12月25日までの48日間、「ディズニー・クリスマス」が開催される。アルコールを提供する東京ディズニーシー(TDS)では「お酒と軽食とともに会話を楽しむぜいたくな時間」をテーマにした企画をブチ込んできた…えっ、要するに大人が大好きなちょい飲みじゃあ~!
「ディズニーで、ちょい飲みイベントがあるらしい」
そんなウワサは流れていた。「ディズニー・クリスマス」の報道公開日となった7日、その全容が明らかとなった。もともと、TDSはお酒を飲んで楽しめるテーマパーク。昼間から生ビールでキュッ、とのどを潤せるのが魅力のひとつだ。「これが楽しみでさ」と話す家族連れのお父さんも少なくない。
それが、このクリスマスは、もう1歩踏み込んだちょい飲みができるようになった。そこで、お酒大好き女子に回ってもらった。元女子プロレスラーのブル中野さん(50)と、築地場外「鮨國(すしくに)」握り職人の「やっちゃん」こと國場(こくば)靖代さん(34)に同行してもらい、ディズニーとちょい飲みをこよなく愛すプロレスラーNORI(38)が案内する珍道中となった。
まずはTDSの“ヘソ”にあたる「ノーチラスギャレー」。小型潜水艦に乗って海の神秘の旅に出る「海底2万マイル」横の地下の穴蔵にある飲食スペースだ。以前は路面ショップで人気だったギョウザドッグを販売している。みなさーん、安心してください、ギョウザドッグはここにありますよ。そして、ここには生ビールもあるが、ホットロゼワインカクテルがある。
ギョウザドッグをひとくちパクリ。ブルさんは「これ、おいしいですね。あんがギョウザで、ふわふわした花巻生地もやさしいなぁ」とモグモグ。直後にロゼカクテルをグビリ「やだー、意外とスッキリしておいしい。イチゴとブドウの実が入っているのもカワイイですね」とかつての悪役レスラーの顔がみじんもない。「でもね、お酒はけっこう大丈夫。ダンプ(松本)さんにかなりしごかれたからねぇ」と、一瞬だけギランとした瞳に変わった。
さて、TDSちょい飲みの次は「S.S.コロンビア号」前の立ち飲みエリアだ。5つの屋台が密集していて、肉系の力強いおつまみとホットカクテルが“売り”だ。
肉料理が大好きなやっちゃんが口火を切った。「リバティ・ランディング・ダイナー」の「BBQポークライスロール」にプラスチック製のフォークをあてると「うわっ、スーと切れちゃう。豚肉でごはんを巻いてあるんだ」と口に運んだ。「あー、小腹がすいたときにうれしい甘さ。お酒にぴったり」とニッコリ。
そこにNORIが「ハドソンリバー・ハーベスト」の「ローストチキン&ベイクドポテトのチーズソース」を持ってきた。「これ、鶏とイモとまったりチーズを一気に食べると…幸せになれます」と豪快にパクついた。
ホットカクテルは「ゆず」と「アプリコット」、そしてリドアイル前「ゴンドリエ・スナック」の「ホットピーチワインカクテル」をそれぞれ飲んだ。3人とも同時に「あま~い」。お酒好きにはパンチが足りないようだが、アルコールに慣れていない人にはもってこいかも。
TDSの奥座敷「ロストリバーデルタ」エリアで立ち寄れなかったが「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」ではコーヒーゼリー入りの「キャラメルミルクカクテル」、そして「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」でもホットタイプのラムカクテル(ベリー&グリーンアップル)というお酒好きにはよだれの出そうな1杯が新登場している。
ブルさんも、やっちゃんもTDSでお酒を飲んだのは初めて。「だって、夢の国だしね。でも、この雰囲気の中でほろ酔いは気持ちいいなぁ」とブルさん。やっちゃんも「高校生以来のディズニーだから、TDSは初体験。こんなはしご酒なら、また来たいです」とほおを赤く染めて笑った。
15メートルのツリーを見上げながらブルさんから1つ注文が出た。「私、焼酎好きだから、ディズニー風のサワーがあったらキュンときちゃう」。お酒担当の方、よろしくお願いしまーす。【寺沢卓】