東京都の小池百合子知事は19日昼、都庁近くのホテルで政治資金パーティーを開き、500人強が出席した。

今年1月4日、新たな政治団体「百成会」を設立し、都選挙管理委員会に届けており、来年に迫った都知事選を視野に、再選出馬に向けた準備に入ったとの見方がもっぱらだ。

会合は「小池百合子と『持続可能な東京を進める』昼食勉強会」と題され、報道陣には非公開で実施された。会費は2万円で、出席者にはカレーライスが振る舞われ、小池氏が約30分、講演した。1つの会場に出席者が入りきれず、別会場が用意されたほどだった。国会議員や都議の姿はなかった。

出席者によると、小池氏は条例の制定に至った都の受動喫煙防止対策をはじめ、小池都政での実績を披露したという。終了後、都庁に戻った際は、パーティーについての報道陣の質問に答えることなく、公務に戻った。

小池氏は、国会議員時代の政治団体を知事就任後の17年に解散している。15日の定例会見では、あらためて新たな政治団体を設立した理由を問われ、「そういう会を設けてほしいと、支援者の声が多かった。それ以上でもそれ以下でもありません。報告会をという(声があった)ことで、会を設けることにした」と述べ、この日のパーティー開催について触れていた。

都知事就任後、自身の政治資金パーティーを開いたのは初めてとみられる。