東京・港区議会選挙に立候補し、14回目の選挙で悲願の初当選を果たしたマック赤坂氏(70)が、当選から一夜明けた22日、都内の港区役所で当選証書を手にした。赤坂氏は「一応、当選というものを持って棺おけに入ることが出来る」と、独特の言いまわしで初当選の喜びをかみしめた。

2007年(平19)に選挙に初出馬したのは、港区議選だった。そこから12年で衆参両院から東京都知事選、大阪府知事選、新潟県知事選、大阪市長選まで13回、出馬し全敗。14回目の選挙で当選を果たし「まぁ、しかし…ある意味、あっという間。これ(当選証書)も、じっくりと見ていない。精査をして本物かどうか確認して…本物だったら、うれしいよね」と、当選がまだ信じられない様子だった。その上で「1番最初が港区議選。最後に港区で当選…間で1、2回、出ようと思ったが、出なくて良かったなと」と笑みを浮かべた。

選挙戦での苦労を聞かれると「極めて、どぶ板だったこと。普通の人は小さな選挙から大きな選挙にいきますよね。私の場合は逆、衆参、都知事選…それがダメだったから、私が住んでいる港区の選挙で終わりにした」と語り、最後の選挙戦だったことを強調した。

コスプレなどのパフォーマンスも話題を呼んできた。議員としてコスプレをするかと聞かれると「初登庁は5月の初めでしょ…どうしようかな? と思って。コスプレするんだったらスーパーマンですよね。皆さんの意見、期待もあると思うし…どうしたらいいですかね?」と記者に逆質問した。

その上で、初登庁時の服装について「コスプレをやった場合、おそらく議長裁決みたいなのがあって、議員辞職案が出される可能性があるよね。せっかく、当選証書をもらったのに、初登庁が終わって議員辞職になりかねないということなので…取りあえず無難にスーツとネクタイで行こうかな」とフォーマルな服装にする考えを示した。

議員として、やっていきたいことを聞かれると「いや、これからでしょ。当選というのは始まり。当選してから何をするかでしょ」と真剣な面持ちで語った。その上で、報道陣のリクエストに、当選証書を手に「スマイル」と言い、笑みを浮かべた。【村上幸将】