地域政党「新党大地」代表の鈴木宗男元衆院議員(71)が、「日本維新の会」からの参院選出馬の最終調整に入っていることが18日、分かった。この日、都内の事務所で会見を行った宗男氏が明らかにした。

17日に大阪市内で、「日本維新の会」代表の松井一郎氏と会談。「日本維新の会」は参院選に向けて地域政党との連携を強化しており、松井代表から「(出馬の際は)比例で、というお話も言われました」と明かした。宗男氏は「同じ政治信条や理念、政策が一致するなら、我々は一緒になってもいい。1+1が3、4になる流れにしなければならない」と共闘する意向を示した。「出馬は決まっていない。環境を整備しないと」とした上で「最後の男の勝負をしたいと思っている」と出馬に意欲を見せた。

「日本維新の会」は、ビザなし訪問団で訪れた北方領土の国後島で、酒に酔って戦争による北方領土奪還論に言及した丸山穂高衆院議員(35)を除名処分した。北方領土問題解決に向けて尽力してきた宗男氏は、丸山氏の元所属政党からの出馬については「政治家・丸山さん個人の失態。丸山代表は速やかに行動を起こして除名し、札幌まで行って団長とも会っておわびをしている。テンポある見事な対応だったと思う。維新としての対応はそこで終わっている」とし、切り離して考えていると強調した。

5月に食道がん手術を行い、検査の結果、転移がなかったことも発表。一方で「前がん病変、つまり、がんの予備軍の影が写っていたので要注意です」とも明かした。【近藤由美子】