年末の風物詩、「『現代用語の基礎知識』選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が6日、発表された。

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「明」と「暗」が、はっきりと分かれたノミネートだった。ラグビー日本代表の躍進に沸いた明るいニュースのほか、スポーツ部門では42年ぶり全英オープンゴルフを制覇した渋野日向子、笑顔で引退を表明した大リーグ・マリナーズのイチロー、東京五輪マラソン選考レース「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」も札幌への開催地変更となるドタバタで多くの人の心に残った。

一方で「命を守る行動」「計画運休」「ハンディファン」は台風被害や猛暑の夏を反映し、災害に見舞われた1年を象徴するワードが入った。また、高齢ドライバーの事故多発による「免許返納」や、お笑い芸人の「闇営業」も選ばれるなど、ネガティブなニュースも選ばれた。

「現代用語の基礎知識」の大塚陽子編集長は、今年度の傾向について「用語も『明』と『暗』がはっきりした年といえる」と評した。選考委員は姜尚中氏(東京大学名誉教授)金田一秀穂氏(杏林大学教授)辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)俵万智氏(歌人)室井滋(女優・エッセイスト)やくみつる氏(漫画家)。