新型コロナウイルスの感染が広がったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に一時乗船し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で船内の感染対策の不備を指摘した岩田健太郎神戸大教授が20日、日本外国特派員協会でテレビ会見を行った。

岩田氏はこの日朝、動画を削除したばかり。理由を問われると「船内の区分けの改善と2次感染者に関するデータが公開されたことから、私の動画の役目は終わったと判断しました」と説明。岩田氏は「ユーチューブ」で、安全ゾーンと危険ゾーンの区別がつかないこと、専門家が常駐していないことなどを挙げ、「ものすごい悲惨な状態」と指摘していた。

また、「ダイヤモンド-」から初めて死者が確認されたことについても質問が上がった。岩田氏は「詳細が分からないので、特にコメントはない」と前置きした上で「高齢者や持病がある方も乗船されていたので、一定の割合で(死者が)出ることは想定していた。驚きはない」と話した。