トランプ米大統領が16日、ツイッターで、世界的規模で感染が拡大し続ける新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と名指しした。同大統領は「米国は、特に中国ウイルスの影響を受ける航空会社などの業界を強力にサポートします。私たちは、これまで以上に強くなります!」と、今回の事態で多大な影響をこうむっている、航空業界への支援を約束しつつも、中国に批判的な姿勢を見せた。

それに対し、中国外務省の耿爽副報道局長は17日の会見で「最近、米国の政治家の中には、中国と新型コロナウイルスをリンクさせて批判する人がいる。我々は憤っており、強く反対しています」と遺憾の意を表した。さらに「世界保健機関(WHO)と国際社会は、ウイルスを特定の国や地域にリンクすることについて、明らかに反対しています。我々は米国に誤りを直ちに修正し、中国に対する不当な告発を直ちに停止するように促します」と米国に抗議する考えを明らかにした。

米国と中国の“中傷合戦”は、中国外務省の趙立堅報道官が12日、ツイッターで「流行を武漢にもたらしたのは米軍かも知れない。透明にデータを公開しましょう。米国には説明責任があります」などとコメントを出したことで激化。それに対し、ポンペオ米国務長官が16日、中国の外交担当トップの楊潔■共産党政治局員との電話会談の中で「偽情報や風変わりなうわさを広める時ではなく、全ての国がこの共通の脅威と戦うために集まる時だ」と応戦していた。

■は竹カンムリに后の一口が虎