東京都の小池百合子知事が25日夜、都庁で会見を開き、新たに41人の新型コロナウイルスの感染者が発生したと発表した。重篤な症状の患者はいないという。都が発表した感染者は212人となった。小池知事は「今の状況をひと言で表すと、感染爆発の重大局面」と言及。「週末はお急ぎでない外出は控えるようお願いしたい」と週末に不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。

小池知事は、開始予定だった午後8時から10分後の、同8時10分に会見場に入った。そして、感染爆発を意味する用語「オーバーシュート」を口にして「オーバーシュートの懸念が高まった重要な局面。平日はできる限り、職種によるがご自宅でお願いしたい。夜間の外出は控えていただきたい」と訴えた。

その上で「認識を共有し、おひとりの行動が社会に大きな影響を与えるとの認識を持っていただきたい」と、都民に呼びかけた。

会見には小池知事のほか内藤淳福祉保健局長、同局の矢内真理子技監、同局の吉田道彦感染症危機管理担当部長、遠藤雅彦総務局長、国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫国際感染症センター長、東京都災害医療コーディネーターを務める、東京都医師会の猪口正孝副会長が出席した。【村上幸将】