千葉県鎌ケ谷市の鎌ケ谷市医師会が、日本初のワンボックス車による「移動式PCR検査所」を導入することが2日、分かった。。車両の後部座席を取り払って、医療従事者が入る。後ろのドアを開けて透明パネル越しに検査が行える。

これによって、新型コロナウイルスの検査を実施する際の飛沫(ひまつ)感染などのリスクを最小限に抑えられる。検査ごとに防護服の交換もせずに済む。「移動献血車」のようなイメージで、駐車場など屋外で実施できる。暑くなっても車内にエアコンが効くため、医療に従事する側の熱中症も避けられるという。

検査所は全般に、市役所や区役所の駐車場などにテントを張り、検査を受ける側が足を運んでくる固定式。車両タイプなら、医療施設が近くにない場所にも出向いて検査できる。

鎌ケ谷市の場合、白井市、柏市、松戸市、市川市、船橋市と周辺の都市との交通網も発達しており、小回りが利くのも大きい。同市医師会は「ほかの医師会とも連携して、自治体をまたいで検査を実施していきたい」と話す。連休明けからの導入を予定しているという。   【赤塚辰浩】