将棋の藤井聡太七段(17)が4日、史上最年少でのタイトル挑戦権を獲得した。東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた、第91期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント決勝で永瀬拓矢叡王・王座(27)を下し、渡辺明棋聖(36)への挑戦権を獲得した。

タイトル戦5番勝負第1局は来週8日、同所で開催される。 藤井は17歳10カ月20日での登場となり、屋敷伸之現九段(48)の持っていた最年少記録を4日上回る。

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藤井聡太七段の地元・愛知県瀬戸市にある「せと銀座通り商店街」では約50人が集まり、応援会が行われた。店舗のシャッターにジャンボ将棋盤が張り付けられ、ネット中継を観ながら永瀬戦の「大盤解説」が行われた。最年少タイトル挑戦が決まると、くす玉を割り、全員でバンザイ。同商店街で洋品店を営む飯島加奈さん(39)は「最後までドキドキした。最年少タイトル挑戦記録の更新は地元の悲願でした」と喜んだ。コロナ禍では臨時休業する店もあったが、高校生プロの快挙達成は地元への大きな励みとなった。