東京都知事選(7月5日投開票)に出馬している候補者による討論会(主催・東京青年会議所)が28日夜、都内で開催され、7候補が出席して論戦を交わした。

複数の候補者が同じ場所に集まって直接論戦するのは、18日の告示後、今回が初めて。これまではオンラインでつなぐ形での討論会だった。

参加したのは、れいわ新撰組公認の山本太郎氏、現職で無所属の小池百合子氏、立憲民主党、日本共産党、社民党が支援する宇都宮健児氏、日本維新の会推薦の小野泰輔氏、ホリエモン新党公認の服部修氏、同公認の立花孝志氏、同公認の斉藤健一郎氏(届け出順)。

コロナ禍の現状と今後に関する各候補の主張に、別の候補者が質問する場では、小池氏から各候補への質問はなかった。立花氏から小池氏に「医療崩壊した場合にはどうしますか?」と質問が寄せられたが、小池氏は「医療崩壊させません」などと述べるにとどめ、立花氏は「明確に回答していない」と批判した。

また小池氏は、斉藤氏から「副知事としてコロナ対策を継続する考えは?」と質問を投げ掛けられると「まったく想定しておりません」と、笑顔でかわした。

一方、山本氏は小池氏に対して「コロナを災害としてなぜ国に求めなかったのか。どうして都民のために国と対峙(たいじ)しなかったんですか。憤りを感じます。だから私は立候補しました」と述べ、小池氏のコロナ対策を強く批判した。

東京都知事選に立候補の届け出をした候補者は22人。立候補者は以下の通り。

れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)、現職の小池百合子氏(67)、幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(35)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、政治団体代表の桜井誠氏(48)、介護職員の込山洋氏(46)、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)、先物トレーダーの竹本秀之氏(64)、歌手の西本誠氏(33)、会社社長の関口安弘氏(68)、NPO法人代表の押越清悦氏(61)、音楽家の服部修氏(46=NHKから国民を守る党推薦)、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52=N国推薦)、マネジメント業の斉藤健一郎氏(39=N推)、自営業の後藤輝樹氏(37)、作家の沢紫臣氏(44)、イベントプロデューサーの市川浩司氏(58)、フリージャーナリストの石井均氏(55)、薬剤師の長沢育弘氏(34)、元会社員の牛尾和恵氏(33)政治団体代表の平塚正幸氏(38)、元派遣社員の内藤久遠氏(63)。