将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(36)に挑む第91期棋聖戦5番勝負の第4局が16日、大阪市の関西将棋会館で指され、後手の藤井が勝ち、対戦成績を3勝1敗とし、史上最年少で初タイトルを獲得した。

17歳11カ月での初タイトルの獲得は、90年に屋敷伸之九段(48)が作った18歳6カ月のタイトル獲得最年少記録を更新した。

師匠の杉本昌隆八段(51)は日本将棋連盟を通じ「藤井聡太新棋聖の誕生をうれしく思います。10年前、小学生の聡太少年に出会ったときから、この日が来ることを確信していました」と喜びのコメント。杉本の師匠である故板谷進九段の悲願は「東海地方にタイトルを」だった。

「これで私の目標や、私の師匠、板谷進九段の夢も1つかないました。東海に持ち帰ったタイトルは大切に、いつまでも保ち続けてください」

最後に弟子に「これからも将棋が指せる幸せと、全ての人への感謝は忘れずに。大棋士に成長することを願っています」と結んだ。