北京五輪(オリンピック)開会式の演出に携わったアートディレクター水谷孝次氏が主宰するNPO法人「メリープロジェクト」は20日、東京2020大会を応援する東京都港区のプログラム「MERRY SMILE MINATO」で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「新しい日常」に即したワークショップを開いた。

会場は、今年3月に開業したJR山手線、高輪ゲートウェイ駅前の特設ホール。これまで水谷氏が開催してきたイベントには多くの家族連れが参加してきたが、この日は新型コロナ感染拡大防止のため、入場者数を極力絞り込んだ。社会的距離の確保や消毒や換気を徹底した上で、大会への応援メッセージを書き込んだちょうちんやうちわを、子どもたちが手作り。「何でもアートになる」との思いから、装飾には廃材なども利用した。

水谷氏は「皆さん、熱心に取り組んでいた。これなら自宅でもできるし、子どもたちにはちょうちんやうちわなど、日本の文化を知る機会にもなったのではないでしょうか」。社会のあり方が大きく変化している中「こんな時だからこそ、笑顔でニューノーマル、ニューアイデア、ニューデザインを」とも語った。

また、夏の青空と近未来的なデザインの駅をバックに、ライフワークでもある「笑顔の傘」を子どもたちとともに開いて、大会への期待をふくらませた。