囲碁の「第1回博多・カマチ杯女流オープン戦」決勝が9日、福岡市内のホテルで打たれ、藤沢里菜立葵杯(22)が上野愛咲美女流本因坊(18)に231手までで黒番中押し勝ちして優勝するとともに、賞金700万円を獲得した。

これで藤沢は2冠となり、タイトル獲得は通算14期となった。藤沢は8日、同所で行われた準決勝で牛栄子三段(21)に白番中押し勝ち、上野は向井千瑛五段(32)に白番中押し勝ちしていた。決勝と同日に行われた3位決定戦は、黒番の向井が牛に半目勝ちした。

昨年新設された女流棋戦で、日本棋院はこの棋戦を次回から「第32期博多・カマチ杯 女流名人戦」として実施すると発表した。女流名人戦は第31期まで行われていたが、2019年(平31)3月に3番勝負を藤沢が制すると休止していた。新たな女流名人戦は予選の後、7人総当たりによる挑戦者決定リーグで挑戦者を決め、藤沢と3番勝負を行うとしている。

女流棋戦はこれで、女流本因坊戦、女流名人戦、女流立葵杯、女流棋聖戦、扇興国杯女流最強戦の5大タイトルとなる。