ネスレ日本(兵庫県神戸市)は8日、安定した供給の継続が困難になり、麦芽飲料「ネスレ ミロ」の3製品の販売を休止すると発表した。対象商品は

・「ネスレ ミロ オリジナル 240g」

・「ネスレ ミロ オリジナル 700g」

・「ネスレ ミロ オリジナル スティック5本」

麦芽飲料の「ミロ」は1934年(昭9)にオーストラリアで誕生。商品名の由来はギリシャ神話に出てくるアスリート「ミロン」で、日本では1973年(昭48)に「強い子のミロ」のキャッチフレーズで販売がスタートした。

カルシウム、鉄分、ビタミンDなどを含み、牛乳に溶かして飲むことで成長期の子どもが必要な栄養を補給できる栄養機能食品だが昨今、幅広い年齢層に指示され、SNSでも拡散され、店頭で品薄になり9月末に販売を休止。その後11月16日から出荷を再開していた。

ただ、前年比で約7倍(数量ベース)の注文が続き、供給計画をはるかに上回ったため、再度、販売休止せざるを得なくなったという。

同社は「今後、できる限り早期に販売を再開できるよう尽力いたしますが、原料をシンガポールから輸入している製品であり、十分な供給体制を整えるのに時間を要します。そのため、販売再開は、2021年3月以降になる見通しです。お客様ならびにお取引先様には、度重なるご迷惑をおかけしますことを、深くおわび申し上げます」と発表した。