大阪府の吉村洋文知事(45)が14日、府庁で取材に応じた。和歌山県の仁坂吉伸知事(70)が10日に県公式サイトで発表した「大阪が危ない。日本も危ない。」と題する「知事からのメッセージ」について「貴重なご意見をいただいている」とした上で「和歌山(仁坂知事)と言い合うつもりはない」と“バトル”を回避した。

仁坂知事はメッセージの中で、爆発的な感染拡大が起こらないように、以前から何度か府に対してアドバイスをしてきたことを明かし、医療崩壊を防ぐため、陽性者の隔離や検査の強化といった保健行政の機能強化を訴えている。

指摘された濃厚接触者の検査について、吉村知事は「大阪では国の定義で定められた検査をやっている。例えば、発症2日前から行動履歴をたどっている。ルールに基づいて濃厚接触者の検査をしている。和歌山はそれよりも範囲を広くとられているようです」とし、和歌山ルールを大阪に適用する提案について「大阪の状況を見たときに、国の範囲を超えて、濃厚接触者を調査するのは難しい」と返答したこともあったという。

その上で、「東京とか大阪の大都市でコロナは広がりやすい。その特殊性も加味した上で、感染拡大を抑えていく」と強調した。