トランプ米大統領は5日、ペルシャ湾で足止めされている船舶のホルムズ海峡通過を支援する措置を短期間停止すると交流サイト(SNS)で表明した。戦闘終結に向けてイランと最終的に合意できるかどうかを見極めるためだと説明した。支援措置は現地時間4日に始めたばかりだったが、方針転換した。

停止の理由として仲介国パキスタンから要請があったほか、イランの代表との間で「完全かつ最終的な合意に向けて大きな進展があった」と主張した。具体的な内容には言及せず、詳細は不明。

米ニュースサイト、アクシオスは米側が船舶の通過支援措置をイラン側に事前に通知し、妨害しないよう警告していたと報じた。停戦崩壊を回避する狙いだったが、イラン側は無視する形で船舶や米艦艇、アラブ首長国連邦(UAE)を攻撃した。米側が激しく応戦しないと足元を見た可能性がある。

ルビオ米国務長官は5日に記者会見し、ペルシャ湾で立ち往生する船舶の船員少なくとも10人が死亡したと述べた。食料事情の悪化などが原因だとしたが、詳しい状況は明らかにしなかった。湾内には1550隻以上の船舶が滞留し、乗員は87カ国の計約2万3千人に上るとしている。

トランプ氏は5日、SNSの投稿に先立ち、ホワイトハウスで記者団から停戦違反の基準を問われ、明確な回答を避けた上で「イランは何をすべきでないか分かっている」と述べた。「われわれが海峡を完全支配している。イランは合意を望んでいる」とも語った。

ヘグセス国防長官は5日の記者会見で停戦は維持されていると強調。米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長はイランによる攻撃に関し「小規模なけん制射撃」だとし、停戦違反に当たらないとの認識を示した。

一方、アクシオスは米イランの交渉で進展がなければトランプ氏が今週後半にも攻撃再開を命じる可能性があるとした。(共同)