宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦宇宙飛行士(52)が2日午前、訓練中の米テキサス州ヒューストンから3度目の宇宙へ向け、オンライン会見を行った。星出さんは4月20日以降に打ち上げられる予定の米スペースX社のクルードラゴンに搭乗し、長期滞在する国際宇宙ステーション(ISS)では若田光一宇宙飛行士以来、日本人2人目の船長を務める。

初の民間宇宙飛行船クルードラゴンは昨年11月に打ち上げられた野口聡一宇宙飛行士に続いて、星出さんは08年6月に米スペースシャトル、12年7月にロシアのソユーズと、3機種目となる。「(操縦席は)スマートフォンのよう。スイッチがいっぱいあったり、バルブを手動で回したりでしたが、タッチスクリーンで何でもできる設計。新しい時代に入ってきた」と、大きな進化を解説した。

また、今回の機体は昨年5月に試験機として打ち上げ後に回収されたものを再使用する。「イメージとしては中古みたいな(笑い)」とした上で「機体の点検は、本当に細かいところまで、しっかりやっている。裏を返すと、飛行実証された機体」と、フライトエンジニアの立場から安全性の高さを説明した。

星出さんがISSに到着すれば、2010年の野口さんと、山崎直子宇宙飛行士以来、2度目の日本人同時滞在となる。