「任天堂がクッパを訴えた」と米国などで報じられていることについて20日までに、任天堂本社が日刊スポーツの取材に対し、見解などを回答した。

訴訟の事実関係について「当社は、Nintendo Switchの海賊版ゲームをプレイするためのデバイスを開発・販売していた『チーム エグゼキューター』というグループの主要メンバーであるゲイリー・バウザー氏を提訴しました」と認めた。

そして、バウザー被告について「当社からの訴訟に加えて、『チーム エグゼキューター』での活動に起因する連邦犯罪容疑で現在裁判を控えています」とも付け加えた。

提訴の提起理由については「当社は、すべてのお客様に笑顔をもたらすために、独自のゲーム体験を生み出す努力を続けるゲーム開発者やゲームメーカーの方々の作品を、保護したいと考えております」と著作権保護についての見解を示した。

そして、人気ゲーム、スーパーマリオに登場するキャラクター「クッパ」が欧米では「バウザー」という名称であると説明をして「被告が『バウザー』氏であったことは、偶然の一致です」とコメントした。

任天堂の米国法人ニンテンドー・オブ・アメリカが16日に、ニンテンドースイッチの海賊版ソフトがプレーできるようになるハッキングデバイスを開発・販売していたハッキング組織「Team Xecuter」のリーダーと目されるバウザー被告を著作権侵害で訴えたとゲーム関連のニュースサイトPolygonが報じていた。

バウザー被告はカナダ出身で、ドミニカ共和国で逮捕されており、有罪が確定した場合は振り込み詐欺やマネーロンダリングなどの罪で、5年から20年の禁錮刑になる可能性があるという。