芝野虎丸十段(王座=21)に許家元八段(23)が挑戦している、囲碁の「第59期大和ハウス杯十段戦挑戦手合5番勝負」第4局が20日、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で始まった。

午前10時から始まった対局は、午後4時44分、149手までで芝野が黒番(先手)中押し勝ち。かど番をしのいで対戦成績を2勝2敗の五分に戻し、初防衛への望みを最終局(28日、同所)へとつないだ。一方の許は初の十段獲得、2018年(平30)の碁聖以来のタイトル奪取を目指す。

対局後の両者のコメントは以下の通り。

▼芝野十段 その場その場で考えて打っていた。形勢はかなり難しかった。最後の仕掛けがうまくいかないとダメなので、自信はなかった。(今シリーズは)厳しい勝負が続いている。最終局もしっかり集中して打ちたい。

▼許八段 最初に決めていた構想がハッキリしなかった。実戦でうまく打てるかと思っていたのですが、いまひとつだった。泣いても笑っても最終局。全力を尽くして挑みたい。